INCHEM TOKYO 2025 ロゴ

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会 期
2025年9月17日(水)〜19日(金)
会 場
東京ビッグサイト 東4・5・6ホール

日本原子力研究開発機構 防食材料技術開発グループ

https://shingi.jst.go.jp/list/list_2023/2023_jaea.html#20230601A-001
  • 国内出展者
  • リアル展&オンライン展
  • INCHEM TOKYO 2025
  • 「シン・インケム~ベンチャー&アカデミア~」ゾーン
  • ブース番号 5-SI05

JAEAブースでは、食品添加物成分を配合した新しい腐食抑制剤をご紹介します。環境にやさしく、効果も高い防食技術として、図や資料を通じてその特長と可能性をわかりやすくお伝えします。

●【グラフや写真で効果を紹介】
腐食抑制効果の試験結果をグラフや比較写真で視覚的に解説。既存のZn系製品と比べ、少量添加でも高い効果が得られることをご確認いただけます。

●【独自理論に基づく成分選定】
「なぜ乳酸アルミニウムが効くのか?」を、金属イオンの腐食抑制能を評価する理論式に基づいて解説。経験則に頼らない科学的なアプローチを紹介します。

●【過酷環境でも高性能】
ガンマ線照射下や気液界面といった厳しい腐食環境でも安定した性能を確認済み。医薬・食品工場や研究施設など、特殊な条件下での活用にも適しています。

●【排水・コスト面でも有利】
排水基準を満たし、必要濃度も低いため環境規制とコストの両面で導入しやすいことが特長です。既存品との比較資料もご覧いただけます。

本技術は現在、実用化に向けたパートナー企業を募集中です。水処理薬品や化学品、設備保守など幅広い分野での応用が見込まれます。

ブースでは研究者が直接ご説明し、ご相談にも対応します。環境と現場の両立を可能にする新技術を、ぜひご覧ください。

出展製品 食品添加物成分配合の安心・安全な防食剤
-排水基準をクリア、工場、食品分野、水処理に-

本技術は、日本原子力研究開発機構(JAEA)が開発した、食品添加物成分を配合した新しい腐食抑制剤です。炭素鋼の腐食を、中性の淡水環境下で効果的に抑えることができます。

主成分は「乳酸アルミニウム」と「モリブデン酸ナトリウム」。乳酸アルミニウムは食品添加物としても使用される成分で、安全性が高く、排水規制にも抵触しにくい点が特長です。既存のZn系抑制剤に比べ、同等以上の効果を少ない添加量で実現でき、排水基準・コスト両面で優位性があります。

さらに、放射線環境(ガンマ線照射下)や気液界面といった厳しい腐食環境でも高い性能を発揮。冷却水系や配管設備、食品・医薬品製造ラインなど、安全性と防食性能が求められる現場に適しています。

開発は、従来の「経験による選定」ではなく、金属イオンの腐食抑制能を理論式で評価する独自手法に基づいて行われました。これにより、防食剤として未利用だった乳酸Alの効果を初めて導き出すことができました。

本技術はすでに特許を取得済みで、量産や現場適用も視野に入っています。水処理薬品や設備保守の分野で、連携企業を募集しています。